弁護士の仲田です法人関係の近況を報告します。
法人関係の仕事といえば、法人の自己破産ですね。不況が続き、一部の元気な会社を除いて中小企業はすでに限界に来ています(二極化しているのでしょうか)。
また、法人に破産申立をするお金すら残っていないため、法人の破産を諦め、 代表者個人のみ破産を申し立てるケースが多いです。できれば代表者だけではなく法人も自己破産した方か債権者のために少しでもなるのですが。
さらに、従業員の不祥事関連の訴訟等も意外に多いです。
さて、仕事からは少しそれますが、現在、中小企業の内部統制全般を研究しております。 前職の銀行員時代、私が内部監査や内部統制を所管する部署におり、その関係でCIA(公認内部監査人)という資格をとっています。
ところが、現在の内部統制 論、コンプライアンス、内部監査論は大企業向けのものに止まっております。中小企業に当てはめるには、かなりの工夫が必要だと感じております。
今のところ、中小企業の経営者の方々は、それらに対する興味があまりなく、残念ながらニーズが高いとはいえません。
しかし、それらの
リスク管理をおろそかにしてしまうと企業の存続自体を危機に陥らせる危険があり、非常に大切なものです。
少しでも経営者のみなさんの意識を変えてもらえればと思い、現在、某大学等と連携して、来年度から経営者(及びその後継者)向け講座を開くよう準備しているところです。
「
リスク管理は、損失を防ぐあるいは極小化させるためにだけあるのではなく、 利益を極大化させるためにも必要だ。」ということをお伝えできればと準備を進めて います。
また、私が力を入れている消費者問題も裏を返せば消費者を相手とする企業の
リスク管理の問題ですので、それらの知識も経営者には必須のものである ことも伝えていきたいです。
今後、これらのこともみなさんにお話させていただこうと思っております。