広島市の弁護士仲田誠一です。
中小企業の
リスク管理の続きです。
中小企業の
リスク対応はどうするべきなのでしょうか。
経営者の方に
リスクの管理をしてくださいとは非現実的なことであり、当職も言いません。
中小企業経営者としてやるべき仕事が他にいくらでもあります。
それではどうするのでしょうか。
簡単に言えば、保険の本当の活用と専門家の助けを得ることです、言わば人間ドックならず事業ドックにように会社を診断してもらい、
リスクの顕在化の回避・予防をすることです。
今回は、なぜ、保険の活用なのでしょうかというお話をします。
それは、
リスクが顕在化するのは最終的にはお金の形だからです。
保険をかけられるものであれば、保険をかければ十分ですね。保険金で対応できます。
かつ、保険の活用により
リスク管理ができるようになるというメリットもあります。
大企業は、
リスク自体を数値化して管理することを管理部門を用意し行っています。
私も銀行員時代に携わったことがあります。
中小企業にはそのようなことはできません。経営資源をそこに投入することはできませんし、
リスクを数値化すること自体が困難です(ある程度のロットがなければ
リスク管理は難しいです)。
それが、保険により対応することにより、保険料という目に見える形でコストを予算化できます。
できなかったはずの
リスク管理ができるようになるのです。
保険の管理は必要ですが、それも気の利いた保険代理店に投げればいいのです。
だから保険の活用なのですね。
保険の活用には、まず、
リスクの洗い出しをします。
御社の商流に沿って、オーダーメイドで確認をしていきます。この点は、必ず弁護士に見てもらってください。なぜなら、
リスクは「法律を通して」顕在化するからです。
次に、洗い出された
リスクを保険で対応できるものとできないものに区分けします。
事業承継や退職金等の
リスクには生命保険、その他は損害保険でしょう。
保険で対応できるものは、予算との兼ね合いに応じ、すべて保険を掛けます。
あとは保険の管理をすればいいだけです。
保険が掛けられる
リスクはすべて保険で対応した方がいいですね。
後は、予算をどれだけかけられるかの経営判断です。
勿論、すべての
リスクに保険を掛けられるわけではありません。
では、保険が掛けられない
リスクはどう対応すればいいのでしょうか。
次回にお話しします。
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広島の弁護士 仲田 誠一
なかた法律事務所
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